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よくある質問

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夫婦間のお金の問題とは?

夫婦間でお金の問題は生じやすいものです。

今回は、その対策として有効な本を紹介します。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.8

 

動画での解説はこちら。

 

 

夫婦1年めのお金の教科書

『夫婦1年目のお金の教科書』(坂下仁著)

という本から、新婚前後でやっておきたいお金の話をまとめます。

 

夫婦で、お金の問題によりトラブルになることは多いです。

離婚の中で財産分与であったり、債務整理の中で離婚問題が出てくることも多いです。

夫婦で一緒に借金相談に来て、一緒に頑張っていこうと話をしていたのに、何ヶ月か経つと離婚していたということも多いのです。

 

新婚時には、避けやすい夫婦のお金問題ですが、最初から詰めておいた方が良いことが多いです。

 

本の中で指摘されていることに、恋人と夫婦の違いは何かという点があります。

心の絆や体の絆があるのは恋人でも夫婦でも同じ。

でも、恋人になくて夫婦にあるのは何か。

 

それは、お金の絆だそうです。

しっかり、お金の絆を作るためにも、避けずに夫婦間で話をしておきましょう。

 

 

 

お金と離婚の関係

この本の中で出されている数字の紹介になりますが、アメリカでは2組に1組が離婚をしているそうです。

ただ、それが、億万長者の場合には92%離婚歴がないとのこと。

日本では、3組に1組が離婚と言われます。

ところが年収を見ていくと、1000万円以上の場合は1.6%、500万円以下だと31.7%、年収300万円以下は42.9%という離婚率です。

 

年収が低いほど、離婚率が高いという指摘です。

 

さらに、別の統計データでは、離婚夫婦の55%が10年以内の夫婦というものもあります。

熟年離婚は、イメージで、実際の統計データを見ると5年未満、10年未満の夫婦が大半を占めるというものです。

 

結婚から、早い段階で離婚になってしまう夫婦が多いといことです。

 

早い段階で、お金の問題が影響し、離婚になっているという構図が見えます。

早めに対処しておくことが望ましいでしょう。

 

今回、取り上げるトピックは3つです。

・借金問題

・家計のルール化

・情報の共有


1年めが大事な理由

なぜ、この夫婦「1年目」というのが大事なのかというと、人間は惰性の生き物だからです。

最初に習慣化しておかないと、惰性でズルズルと続いてしまうのです。

新婚の最初に話し合って色々決めておくのは大変ではありますが、長い目で見ると、これが一番ラクであり、離婚率を下げることになりますので、頑張って早い段階で取り組んでおきましょう。

 

 

結婚と借金

借金は結婚前に精算しておくのがマナーであるとのことです。

多重債務者の相談を受けていると、実際に、結婚のタイミングで過去の借金を精算している人が結構多いです。

親が出てきて借金を返してあげる、肩代わりしてあげるということも多いです。

また、親からの援助が難しい場合に、結婚前に自己破産をするという人もいます。

借金の督促を受けるくらいなら、結婚前に自己破産という方法で精算してしまおうという考えです。急いで進めたいと言われることが多いです。

 

このように、精算ができない場合には、せめて情報共有をしておきましょうと書かれています。

借金を隠して、結婚後にバレると、配偶者の頭には離婚がよぎります。

正直に伝えざるを得ないでしょう。

自分の借金がどれぐらい、どういうところにあるのかと申告しておきましょう。

隠して、結婚後にバレずに払い終えるというのは、消費者金融とかカード会社とか高い金利で借りているような場合には、かなり厳しいです。

 

借金を申告する際に、過少申告をする人もいます。

中途半端に残すと、結局そこを隠しながら進めることになるので、結局同じ話になります。

中途半端な申告はやめましょう。

 

 

借金の理由を確認

結婚相手に借金があると判明した場合、借金をなぜしたのか、その原因は確認した方が良いでしょう。

結婚生活で、また借金をされると、大きな影響が出てしまいます。

そして、人は、過ちを繰り返すものです。

例えば、誰かの保証人になった、肩代わりをした借金であれば、その人は人が良い、騙されやすい、断れない人とわかります。

今後、人間関係に気をつけてあげないといけないという話になります。

騙されちゃったという借金であれば、情報の裏付けを取ったりする能力が低いのかもしれません。

もちろんギャンブルや浪費の場合には、相手のストレスに配慮した生活が必要になり、相当の覚悟をすべきでしょう。

 

相手が、過去に、自己破産や個人再生のように、裁判所を使った手続きをしているのであれば、その際に提出した書類の写しをもらって原因を確認するぐらいのことはしておいても良いのかもしれません。嫌がる人は多そうですが、そこまで開示してくれるなら、信頼してあげてもよいかもしれません。

 


家計のルール化

家族のお金の使い方である収支。

この家計で、ある程度ルールを作っておきましょう。

ルールなんて堅苦しいという意見があるかもしれないですね。

 

ただルールがあいまいなままだと、いつのまにか、夫婦のどちらかが財布の紐をにぎり、上下関係が発生してしまいます。

その結果、むしろ家庭が息苦しくなってしまうこともあります。

対等な夫婦関係にするには、上下関係にならないようにするには、ルールを早い段階で作っておくのが有効とのことです。

 

支出ルール

共働きの場合、収入が2つあって、今まではそれぞれが自分の支出をしていたことになります。

一緒に暮らすなると、住居費、通信費、光熱費などの生活費の支払いをどうするか、という問題があります。

できれば支出は、1箇所にまとめて支払った方がいいと提案されています。

収入の入り口が2つであっても、支出の出口は1つにした方が良いという内容です。

 

また、支出ルールとして挙げられているものに、何円以上の支出に関しては夫婦の決裁が必要とするルールです。

夫婦の金銭価値で何万円などと設定し、そこまでは自分の裁量でして良い支出、それ以上は、話し合いが必要とするルールです。

 

共働きと小遣い

共働きの場合も、支出は一本化して小遣い制が勧められています。

小遣いの金額については、世帯収入の2割り程度が良いのではないか、それを収入で按分するのが公平ではないかとされています。

例えば、40万円の世帯収入があったら8万円が小遣い総額。

不公平感がないなら、4万円ずつ。その小遣いの使い道に関しては、気にしないこと。

隠れて使ってもいいというものです。

収入の格差があるような場合には、この8万円の分配を変更し、3万、5万というように修正するというルールです。

 

家計のバランスは?

本の中では、理想的な家計のバランス配分が紹介されています。

2割を小遣いとすると、同じく2割を貯蓄や老後資金、2割を特別な支出、遊びや予期せぬ出費、冠婚葬祭などの費用。

残りの4割で生活費をおさえる。

このうち、住居費は2割。

食費、日用品、光熱費などの生活費が残りの2割という話です。

住宅ローンを組むときに収入の35%まで組めるという話がありますが、実際にそこまで組むと結構大変。

保証協会の人の話で、収入の35%も組むなんてとんでもないというコメントも掲載されています。

貸す側の人がそこまで言っているので、ここまでローンを組むのは危険です。

 

借金のルール

本で触れられていませんが、借金の問題は心配です。

クレジットカードを作ったり、カードで借入をするような場合には、配偶者に伝えるようなルールを作っておいた方が無難でしょう。

男性でも女性でも、配偶者に隠れての借金はあまりにも多いです。

これにより、教育費不足や、家の競売などに陥ってしまうことも少なくありません。

ほとんどの借金が、カード作成というところから始まるので、ここでルール化しておくのが無難です。

 

 

お金の情報交換

家族でお金の話はタブーと感じる人はいるかもしれません。

しかし、お金の話こそ、家族でオープンにすべきでしょう。


お金に関しては、重要な情報があったり、それを知ってるか知らないかで、損得が変わります。

特に固定費に関する話とか、家計の中で大きな住居費、教育費、保険などの知識、情報は共有すべきでしょう。

普段から情報を交換していれば、お互いの価値観もわかります。

教育費の使い方なんて、どのように子育てをしたいのか価値観によって大きく変わってきます。

 

お金の制度に関する知識、例えば確定拠出年金制度は、得する可能性が高い制度でしょう。

万一の、自己破産や差押えでも守られる資産になります。

ふるさと納税なんかも、一定の収入がある人は、やらないという選択肢がないくらい金銭的にはお得な話だったりします。

 

夫婦の片方がそういう情報を仕入れたら、お互いに共有するだけで家計は改善していきます。

 

健全な家計で生きていきたいご夫婦は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

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