よくある質問
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スタバのキャッシュレス決済はおトクなのか?
スタバでキャッシュレス決済が導入されたのでおトクなのか検証してみました。
結論としては、スターバックスカード利用の方が還元率が高いです。
スタバでキャッシュレス決済が利用可能に
2021年1月、スターバックスでキャッシュレス決済が新たに利用できるようになりました。
「Suica」や「PASMO」等の交通系ICカードのほか、LINEPay、PayPayでの支払いもほぼ全国店舗で利用できるようになったとのことです。
スタバでは、長らくスターバックスカードを採用していて、アプリでも使えました。
アプリでの利用の際には、表示されたコードを読み込むので、QRコード決済の導入も簡単にできるのではないかと考えていました。ようやく採用されました。
技術的にできても、顧客の囲い込みの関係で見送っていたのかな、と感じていましたが、QRコード決済の広がりに、導入した方が利用客が増えると見込んでの採用でしょう。
LINEPay、PayPayの還元率
交通系ICカード、LINEPay、PayPayなどの利用では、ポイントなどにより一定の還元がされます。
2021年1月段階では、LINEPayが「VISA LINEPayカード」利用により、利用実績によって最大3%の還元を受けられます。
これは4月で終了予定ですが、現金払いと比較すると、これらのキャッシュレス決済を使った方がお得であるといえますね。
スターバックスカードとは
もともとスタバであったスターバックスカードの還元率はどうでしょうか。
スターバックスカードはもともとプリペイド式のカードでした。そこに一定金額をチャージしていく形です。デザインなども複数あって選べたり、プレゼントに利用されたりしていました。
その後、スマホアプリが採用され、現物のカードがなくても、アプリ決済できるようになっています。
アプリではクレジットカード連携でオートチャージも可能です。
スターバックスカードの還元率
スタバカードでは、「My Starbucks」に登録することで、税込み54円ごとに1スターをもらえ、150スターごとに「Reward eTicket」が発行できます。
税抜き700円までの商品と交換できるチケットです。チケットは印刷もできます。
理論的には、150スターを貯めるためには、54円×150で8100円の利用が必要。
これで770円分のチケットをもらえるということは、約9.5%となります。
厳密には、54円の倍数ではない商品もあり、少数2ケタ切り捨てもあるでしょうし、チケット利用時に770円の利用をしないことも多いでしょう。
税込み440円のイングリッシュブレックファーストラテのショートサイズを注文すると、8.1スターをもらえます。
19回の注文で150スターを超えます。8360円。
同じラテをチケットで注文すると、約5.2パーセントとなります。チケットあるのだから、でかいサイズを頼めという声もありますが、いつもどおりの利用をした場合には、このあたりの数字となります。
それでも、QRコード決済よりもお得な数字となっています。
ただ、スターには有効期限があり、定期的にチケットに交換しないと失効しますので、これを意識する必要がありそうです。
スターバックスカードへのチャージ
スターバックスカードはチャージ式のプリペイドカードです。
チャージ方法としては、
店頭のレジ
クレジットカード等
の方法があります。
店頭のレジでは1000円以上の現金でチャージできます。
クレジットカード等からチャージするためには、My Starbucksに登録するする必要があります。
これにより、オートチャージを設定すると、残高が一定金額を下回ったらカードでチャージという方法が設定できます。残高が1000円、3000円、5000円のいずれか未満になった場合、2000円、3000円、5000円、1万円をチャージするという選択肢です。
カードからのチャージでは、カード利用となるので、そのカードに設定された還元率も受けられます。
カードで0.5%のポイントがつくような利用であれば、上記スタバカードの還元率に加えて、カード利用のポイントによる還元も加算されます。特に提携されたカードでは還元率が高いものもあります。
また、カード設定で、LINE Payの還元率3%カードを設定すれば、良い還元率を受けられることになりますね。
現金払い、現金チャージよりもお得な方法となっています。
このように、キャッシュレス決済に対応したスタバですが、お得な利用法としては、変わらず、スターバックスカード経由となるようです。
スターバックスカードの規約
スターバックスカードのようなポイントをチャージするタイプのカードを利用する場合、考えておきたいものの一つに、自分が死亡した場合の相続の手続です。
けっこうな金額をチャージしている場合、その残高やポイントはどうなるのか意識しておきましょう。
スターバックスカードの規約では、相続に関する規定はありません。
むしろ、「会員は、会員として有する権利を第三者に譲渡、使用、または担保に供する等の行為はできません。」とされており、引き継ぐ規定はなさそうです。
また、亡くなった人の家族が使うことも認められていません。「他人のスターバックス カード、または他人に譲渡等したスターバックス カードを自らの登録カードとして利用する行為」が禁止行為とされています。
カードの換金もできないとされています。
ただ、「当社が社会情勢の変化、法令の改廃、その他当社の都合によりカードの取扱を全面的に廃止する旨、当社が決定した場合は、例外的に、お客様は当社に対してカード残高の返金を求めることができるものとし、当社所定の方法により残高を確認したうえで、残高を返金いたします。」という規定はあります。
相続などの場合、明確な規定がなくても、事実上の相続を認める会社もあり、これらの規定で払い戻しが受けられる可能性はないわけではないでしょう。
残高はともかく、ポイントであるスターについても「スターまたはスターと交換したReward eTicket を有償で譲渡または転売する行為」は禁止とされています。
こちらも、第三者に移転することは想定されていないように読めます。逆に読めば、無償譲渡は禁止事項とされていないので、生前に家族にプレゼントしたりすることは禁止されていないようです。
スターについては、有効期限もあることから、あまり貯めすぎず、発行して使っておいた方が良さそうです。
文責:弁護士石井琢磨(神奈川県弁護士会所属28708)
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