オリコの債務整理ケース紹介
債務整理の事例
オリエントコーポレーションの債務整理
オリエントコーポレーションの債務整理の事例紹介です。
オリコの債務整理
クレジット会社のオリエントコーポレーション、いわゆるオリコのカードローンも任意整理、債務整理ができます。
オリエントコーポレーション、通称オリコは、日本の大手信販会社であり、幅広い金融サービスを提供しています。広く使われているクレジットカードのため、複数のカードが対象になることも多いです。
オリコの主なサービスには、自動車ローン、ショッピングクレジット、クレジットカード、銀行保証、決済・保証、EC決済などがあります。また、ローン専用カードや、教育プラン、リビングプラン、カルチャープラン、トラベルプラン、ブライダルプランなどの目的別ローンも提供しています。
特に、同社の自動車ローンを組んでいる方も多いので、そのようなローンや個別ショッピングのローンがないかどうかもチェックが必要です。
クレジットカード以外に、みずほ銀行のカードローンを保証していることもあり、こちらを任意整理したい場合には、交渉先がオリコになります。
長期間、クレジットカードを使っている方は、過去のキャッシングについて過払い金が発生していることもあります。ローンの方が多い場合には、そこで相殺されることになりますが、借金が意外に減ることもあります。
オリコの任意整理での分割回数
借金が残ってしまった場合、分割払いの交渉をすることになりますが、5年程度の分割払いの和解は成立しやすいクレジット会社です。
取引内容や金額などの個別事情によもよりますが、元々がオリコのクレジット債務については、80回以上の分割合意ができた事例も出ています。
また、みずほ銀行の保証債務でも同程度の分割払いが成立した事例があります。
2022年の時点で、みずほ銀行の代位弁済後、総額200万円以上のケースで84回の分割払いがまとまっている事例があります。
基本的には、将来の利息はかからない合意ができるはずです。
オリコの任意整理における過払い金返還請求
オリコでは、任意整理の過程で過払い金返還請求も行うことが可能です。
過払い金とは、簡単にいえば、法定利息(年利18%)を超えて支払った利息のことを指します。
オリコの任意整理の際には、過払い金がある場合、それを借金から減額することができます。これにより、借金の返済額がさらに軽減される可能性があります。
借金がなくなっていて完済しても、払いすぎているものがあれば、取り返すことができます。
ただし、オリコの他のローンがある場合、ショッピングローン、自動車ローンなど他の債務がある場合には、過払い金は、まず債務にあてられます。オリコの中の、一部のクレジットカードだけ請求したい、というような対応は難しいです。
オリコからの民事裁判と取り下げ事例
借金の延滞が続き、裁判まで起こされてしまっている場合には、裁判所を通じての和解交渉になります。
金額が300万円程度のみずほ銀行カードローンでは、支払いをとめて2ヶ月程度で裁判まで起こされているケースがあります。
裁判を起こされた場合、弁護士対応により交渉を進め、和解に代わる決定等で分割払いの合意ができることも多いです。裁判を起こされた段階で誠実に対応すれば、いきなり差押等にはならないでしょう。
また、別の事件で、座間市在住50代男性に対し、銀行カードローンの保証債務で、延滞3ヶ月で訴訟を起こされたという事例があります。
こちらは、裁判対応をするとともに、裁判外での分割払いの交渉を行い、合意にいたり、和解書の作成ができました。これにより、裁判は取り下げとなり解決しています。
オリエントコーポレーションの時効援用事例
オリエントコーポレーションもクレジット会社ですので、消滅時効期間は5年間となります。
支払いを止めるなど、期限の利益を喪失してから5年間、裁判を起こされるなど時効を中断する事情がなければ、消滅時効の援用をすることで支払い義務がなくなることがあります。
平成14~平成27年に支払いを止めた方で、裁判を起こされることなく、消滅時効期間が経過していたことから、消滅時効の援用により解決できた事例があります。
時効援用前にCICに開示請求をすると、登録元会社としてオリエントコーポレーションの社名があり、返済状況欄に異動情報の記載がされていました。
個別ローン契約では、平成19年あたりに支払を止め、その後、裁判を起こされたものの、そこから10年が経過して消滅時効の援用により解決できた事例もあります。
ただ、車のローンでは、平成25年に裁判を起こされているケースもあります。
時期だけではなく、対象のローンが何なのか、その金額によって裁判を起こされているかどうかは変わっています。
過去、アメニティのローンカード、オリコカード、フリーエールなどのローンで消滅時効成立事例があります。保証人がいたり、元金70万円以上でも消滅時効が成立しているケースもあります。
オリコの裁判後の消滅時効
オリコでは、裁判を起こされて判決が出ていたり、裁判上の和解が成立しているケースもあります。
このような場合、消滅時効期間は10年に延長されます。
裁判手続き後、支払を止めて、10年以上が過ぎ、消滅時効の援用ができた事例もあります。
たとえば、事業用のローンで裁判所の判決が出た後、債務者が亡くなり、10年以上が経過。相続人が消滅時効の援用をして債務を免れたという事例があります。元金が1000万円以上、遅延損害金を合わせると5000万円以上の金額になっていましたが、一度、裁判を起こした後の時効管理はしっかりされていなかったようで、消滅時効の援用ができています。
オリコと受任通知
オリコからの督促が来ていても、弁護士に依頼し受任通知を送った後は、督促は止まります。
その後、時効の調査、任意整理では分割払いの交渉をすることになります。
クレジットカードのため、受任通知後も、督促ではなく、利用明細などの郵便物が届くことはあります。
オリコの任意整理と自動車ローンの関係
クレジットカードと、自動車ローンの取り扱いがある信販会社の注意点が、オリコにも当てはまります。
オリコは自動車ローン・オートローンの提供も行っており、これが任意整理に影響を及ぼすことがあります。
任意整理を行うと、オートローンも支払停止となり、ローンの対象となった車が引き上げられる可能性があります。
そのため、車を確実に、手元に残したい場合は、任意整理を行わない方が良いとされています。車を残そうとすると、自動車ローンの一括返済を理由に、親族が買い取るなどの対応が必要になってきます。
任意整理と家賃保証の関係
オリコは「オリコフォレントインシュア」という家賃保証サービスも提供しています。家賃保証は、信販会社が乗り出しているサービスです。
保証人の代わりにオリコが家賃を保証し、毎月の家賃とは別に保証料として支払う仕組みです。
この家賃保証がある場合でも、任意整理は可能です。ただし、任意整理を行うと、家賃の支払い方法を口座振替に変更するなどの手続きが必要になることがあります。
銀行カードローンへの影響
オリコはみずほ銀行等のカードローン保証をする保証会社の役割も果たしています。
カードの任意整理をする場合、銀行のカードローンの保証会社もチェックしておく必要があります。
そのため、オリコに任意整理を行うと、みずほ銀行のカードローンが使えなくなる可能性があります。
みずほ銀行のカードローンに任意整理を行うと、その借金がオリコに移動し、オリコの他のローンも整理することを求める可能性があります。
オリコの債務整理は、分割回数等を見ると任意整理がまとまりやすい傾向にはありますが、多くのローン事業をおこなっているため、他の借金も合わせて解決しなければならなくなり、予想外に金額が大きくなることもあります。その点を注意して進めるようにしましょう。
オリコカードからのカード借金を含めた債務整理、任意整理をお考えの方、借金でお困りの方はぜひご相談ください。